ぺなこさんの、ぺなこさんによる、ぺなこさんのためのブログ
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朝。起きて、顔洗って、学校に行く。
お腹はすでに満腹で、雨じゃなければ自転車でガタゴト。
駅に着いたら自転車をとめて、来たばっかりの電車に乗り込んでまたガタゴト。
本当は降りるはずの駅を乗り過ごして一つ先の駅で降りて、
ホームの椅子に座ってぼんやりと線路に目を向ける。
しばらくして、見慣れた姿を発見。
毎日の事なのに嬉しくて、俺はいつもにこにこだ。
「ミルダ!」
呼びかけた名前に、彼女は振り返る。
【ジュリエッタの一日】
授業はいっつもめまぐるしい。
何やってるのか分からないまま授業進むし、
質問するタイミングは逃しちゃうし、
隣の席の人は寝てるかサボりだし、
かといって後ろを向いたら注意されるし、
授業が終わってから聞きにいくと、
休み時間じゃ終わらなくて、
結局何がなんだかわからないまま次の授業。
そんなことの、繰り返し。
そうやって午前中が終わって、俺はやっと授業のことを忘れて休める唯一の時間に入る。
すなわち、昼休み。
「ふぁあ~…」
すぐ隣であくびをする声。
教科書をしまってそちらを向くと、いつもと同じ、起き上がる姿。
いつも同じ時間に、決まって昼、このタイミングで目を覚ます彼。
いつも思うんだけど、なんで昼だけこんなにピッタリ起きられるんだろう。
とか思いながら、俺は彼に声をかけた。
「おはよ、お昼だよ」
「んー…」
彼、隣の席のしあらさんは、目をこすりながら伸びてちらりと時計を見た。
「もう昼…ねーダー坊、僕のノートとってくれた?」
「っは!?」
俺はしあらさんに突然話の矛先を向けられた、俺の後ろの席の少年…
とはいえもう青年なのだが、とにかく男子に目を目を向けた。
「何でオレがお前のノートとらなくちゃいけないんだよっ!」
「だってー」
「だって?」
「トニーレイズ君には無理でしょー」
え。
いや、うん、まあ、無理だけど。
正直俺馬鹿だから、人のノートとる余裕ないし。
「…、まあ…」
「だからダー坊しかいないじゃん」
「だから何でそこでオレなんだよっ!」
「近いから」
こともなげに言い放つしあらさんに、ダーボくんは口をぱくぱく。
結局ダーボくんは口を閉じて、顔を真っ赤にしてしあらさんを睨みつけた。
けど、効果はない。
俺から見ても、怖くないし。
まあ…しあらさんの席は窓際の列の一番後ろ。
うちのクラスは人数が人数だから、窓際の列の人数はひとり少ない。
だから、ノートを頼むとしたら、前か右隣か斜め右下の人物しかいない。
ん、だけど、友好関係の面から言うなら俺かダーボくんに限られてくる。
…近い席の人がいいなら、の話だけど。
「おい、トニーレイズ」
そこまで考えて、俺は自分を呼ぶ声に我に返った。
振り返ると、入り口の所で担任の先生が俺を見ていた。
俺はそちらに向かう。
その時目の端にチラッと見えたんだけど、
ダーボくんがしあらさんにノートを渡していた。
素直じゃないなあ、二人とも。
「なんですか?」
「この間提出したノートだ」
「ああ、ありがとうございます」
でもこのノート、先生の担当してる教科じゃないんだけどな…?
何で先生が持ってきてくれたんだろう。
疑問は残るものの、とりあえずノートを受け取ってその場を離れる。
また席に戻ると、ダーボくんとしあらさんの姿はなくなっていて。
購買に行ったんだろうと判断して、お弁当を取り出す。
悪いけど、先に食べていよう。
午後の授業もてんてこまい。
でもそのおかげか時間は早く過ぎたように感じる。
俺は授業でわからなかったところを聞きにいこうと思ってたんだけど、
ミルダからメール。
今日は早く帰りたいってことで、俺は校門で待ち合わせ。
朝とは違い、俺の姿を見て駆け寄ってくるミルダ。
俺はまたご機嫌。
ミルダの手を取って、指を絡めて。
そっぽ向く彼女を尻目に、
「あ、ほらミルダ、今日は夕日が綺麗だ」
ミルダの顔が赤く見えるのは夕日のせい。
っていうことに、しておいておかなくちゃ。
お腹はすでに満腹で、雨じゃなければ自転車でガタゴト。
駅に着いたら自転車をとめて、来たばっかりの電車に乗り込んでまたガタゴト。
本当は降りるはずの駅を乗り過ごして一つ先の駅で降りて、
ホームの椅子に座ってぼんやりと線路に目を向ける。
しばらくして、見慣れた姿を発見。
毎日の事なのに嬉しくて、俺はいつもにこにこだ。
「ミルダ!」
呼びかけた名前に、彼女は振り返る。
【ジュリエッタの一日】
授業はいっつもめまぐるしい。
何やってるのか分からないまま授業進むし、
質問するタイミングは逃しちゃうし、
隣の席の人は寝てるかサボりだし、
かといって後ろを向いたら注意されるし、
授業が終わってから聞きにいくと、
休み時間じゃ終わらなくて、
結局何がなんだかわからないまま次の授業。
そんなことの、繰り返し。
そうやって午前中が終わって、俺はやっと授業のことを忘れて休める唯一の時間に入る。
すなわち、昼休み。
「ふぁあ~…」
すぐ隣であくびをする声。
教科書をしまってそちらを向くと、いつもと同じ、起き上がる姿。
いつも同じ時間に、決まって昼、このタイミングで目を覚ます彼。
いつも思うんだけど、なんで昼だけこんなにピッタリ起きられるんだろう。
とか思いながら、俺は彼に声をかけた。
「おはよ、お昼だよ」
「んー…」
彼、隣の席のしあらさんは、目をこすりながら伸びてちらりと時計を見た。
「もう昼…ねーダー坊、僕のノートとってくれた?」
「っは!?」
俺はしあらさんに突然話の矛先を向けられた、俺の後ろの席の少年…
とはいえもう青年なのだが、とにかく男子に目を目を向けた。
「何でオレがお前のノートとらなくちゃいけないんだよっ!」
「だってー」
「だって?」
「トニーレイズ君には無理でしょー」
え。
いや、うん、まあ、無理だけど。
正直俺馬鹿だから、人のノートとる余裕ないし。
「…、まあ…」
「だからダー坊しかいないじゃん」
「だから何でそこでオレなんだよっ!」
「近いから」
こともなげに言い放つしあらさんに、ダーボくんは口をぱくぱく。
結局ダーボくんは口を閉じて、顔を真っ赤にしてしあらさんを睨みつけた。
けど、効果はない。
俺から見ても、怖くないし。
まあ…しあらさんの席は窓際の列の一番後ろ。
うちのクラスは人数が人数だから、窓際の列の人数はひとり少ない。
だから、ノートを頼むとしたら、前か右隣か斜め右下の人物しかいない。
ん、だけど、友好関係の面から言うなら俺かダーボくんに限られてくる。
…近い席の人がいいなら、の話だけど。
「おい、トニーレイズ」
そこまで考えて、俺は自分を呼ぶ声に我に返った。
振り返ると、入り口の所で担任の先生が俺を見ていた。
俺はそちらに向かう。
その時目の端にチラッと見えたんだけど、
ダーボくんがしあらさんにノートを渡していた。
素直じゃないなあ、二人とも。
「なんですか?」
「この間提出したノートだ」
「ああ、ありがとうございます」
でもこのノート、先生の担当してる教科じゃないんだけどな…?
何で先生が持ってきてくれたんだろう。
疑問は残るものの、とりあえずノートを受け取ってその場を離れる。
また席に戻ると、ダーボくんとしあらさんの姿はなくなっていて。
購買に行ったんだろうと判断して、お弁当を取り出す。
悪いけど、先に食べていよう。
午後の授業もてんてこまい。
でもそのおかげか時間は早く過ぎたように感じる。
俺は授業でわからなかったところを聞きにいこうと思ってたんだけど、
ミルダからメール。
今日は早く帰りたいってことで、俺は校門で待ち合わせ。
朝とは違い、俺の姿を見て駆け寄ってくるミルダ。
俺はまたご機嫌。
ミルダの手を取って、指を絡めて。
そっぽ向く彼女を尻目に、
「あ、ほらミルダ、今日は夕日が綺麗だ」
ミルダの顔が赤く見えるのは夕日のせい。
っていうことに、しておいておかなくちゃ。
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プロフィール
HN:
ぺなこ
性別:
非公開
職業:
otk
趣味:
絵を描く・物語を作る・考える
自己紹介:
夢小説?BL?NL?GL?
どんとこいよ、何でも好きだぜ!
な、otkでありながら、
死んだらどこに行くんだろう?
一体『時間』ってなんなの?
って誰も考えないようなことについて
深く考えてみたりする、
かなり不思議な人種です。
結論:つまり中二病
どんとこいよ、何でも好きだぜ!
な、otkでありながら、
死んだらどこに行くんだろう?
一体『時間』ってなんなの?
って誰も考えないようなことについて
深く考えてみたりする、
かなり不思議な人種です。
結論:つまり中二病
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